バンドを組むように会社を作るということ

ちょっと考えてみました。 目の前に現れた天才ギタリストをそこそこ歌えて作詞も出来るボーカルが捕まえます。

その後、落ち着いたベースとアンビバレントなドラムスが参加し4人でスタート。

ところが、Classicalな環境にいたギタリストはメロディアスな曲ばかり作りビジュアルロックバンドのようになっていきます。

しかし、ボーカルはそういうナルシストな曲じゃなく、もっとGreeeenのようなSEKAINOWOWARIのような感じにしたいと言い出します。

これが音楽性の不一致です。

更に取り分も株式会社なので、株式の応じたリターンしかもらえません。ボーカルは賢かったので自分が7割、後はレーベルが2割のこり1割をギタリストとベースがもらい、ドラムスはストック・オプションになりました。

あるひ、ボーカルはキーボードに下がってManagementをやると言い出します。実質引いていないわけです。そこで、ボーカルを新たに雇いました。

彼女は元々演歌歌手でしたので声量も歌唱力も抜群です。

しかし、現代的な曲を歌うには練習が必要でした。

彼女は何でもかんでも拳を回してしまうくせがあり、曲調にあいません。

次第にメンバーとの不協和音が募り、バンドは解散ではなく休止を選びます。

彼女の取り分は業務委託の給料のみとなりますがメディアにはボーカルとして目立ったり、フライデーされたりとリスクが金額に見合っていなかったこともあり、脱退を測ります。

その後、その実力を買われてアニソンの世界で復活を果たし、ソロ歌手としてミリオンを連発していき、しまいには紅白歌合戦にも毎年出るようになったのです。

微妙にまぜまぜしながら書きましたが、何を言いたいかというと、セレンディピティとたまたま目の前にいた人は違うということです。

人の採用は何をやりたいのかをよく考えそれに見合った人を採用すべきであり、スキルフルな人間だけがすべてではないということなのです。

会社とは集団競技ですから、一人だけ突出していても勝ち続けることは出来ません。トーナメントなら一人で打開することもあるかもしれませんが、リーグ戦を毎年繰り返すようなものですから、ピッチイベントでどれだけ素晴らしくても、FCFがアウトしたらただの無能な経営者なのです。

失敗してもいいじゃないかというのは、学生ベンチャーの話であって、30超えたおっさんベンチャーがいう話ではありません。

失敗などしないほうが良いわけです。

もちろんリスクテイクの話はありますので、孫さん(兄)もいうとおり70%まで詰めたら行けというのがあります。

ただ、やるやらないという話は別でこれは飛び込まないと先に進まないという話でもあり、ビジネスを詰めるという意味とはまた違います。

ただの観戦者から選手になるには飛び込まなくては進みません。

これは違う世界の話なのです。

よく世界と戦いたいという人がいますが、それに見合った努力はしているのでしょうか。もはやアントレプレナーと脱サラには大きな差があるとはっきり言ったほうが良いのではないかと思います。

起業家が凄いということではなく、世界と戦うということはビジネスの世界でオリンピック選手になるようなものだということです。日本一になるために国体の選手になる、地域で一番になるためにアマチュアからもう少しだけ頑張る色いろあると思います。

しかし、世界と戦うといった瞬間にサッカーで言えばスペインリーグでバルセロナ所属の選手になるぐらいの話であり、もしくは日本代表のスタメンに選ばれるという話であり、それぐらい過酷なんですよと言いたいのです。

もちろん、今の私はその意気まで達していませんが、そういう認識で生きています。

世界と戦う会社で働いてたというのは、スタッフとして働いていたわけですから、選手になっているわけではありません。選手になるというのは経営者の事を指すのですから、そこにいたのでしょうか、ということです。

ここは完全にセンスと能力の問題なので、一概にいえないのですが、精神論として覚悟があるのかどうかを考えて欲しいのです。

死屍累々の世界です。下手すれば自殺することだってあるかもしれません。(今はだいぶなくなってきましたが)

そういう切った張ったの世界で生き残る勇気がありますか?ということです。実業家して何十年もやろうという人はこれが覚悟となります。(アーリーリタイアメントをやるなら、バンド感覚で家あげ花火してやればいいと思いますが)

繰り返しますが、何がよくて何が悪くてということではなく、自分が目指す姿はなにかだけきっちり理解しておいてください。スモールビジネスならスモールビジネス、アーティストならアーティスト、世界を股にかけるビジネスマンならビジネスマン、と自分がやるべき未来がアントレプレナーである必要があるのかちゃんと考えるべきです。

私は単純で、これ以上会社にいてもやりたいように出来ないなと思ったから出ただけですので、自由を得るためが答えでした。

そして、もう一つあることを成し遂げるためにはあるものを作らないといけないため、まずはそれを作りたいという考えです。

その後はクリエイターとして生きていけると思います。

道が見えたかどうか、それだけ気をつけてください。