さらば、マンU モイーズ監督 ! サッカーにみる雇用の考え方

川合です。

久々に書きます。

昨日、英国マンチェスターユナイテッドモイーズ監督(49歳)が解任されました。元々中堅チームのエバートンの監督を11年ほどやっていて、スコットランド出身ということで同郷のファーガソン監督の後継者として就任しました。

安定した試合運びとマネジメント能力を買われて、今後の安泰を期待されたのですが、彼は11年間もエバートンを中位でステイさせてきただけだったことが、現在のマンチェスターユナイテッドの成績をみれば一目瞭然です。

会社で言えば、新しい営業マネージャーを雇ったものの、それまで期待されてきた若手(香川)を冷遇し新人(ヤヌザイ)くんを抜擢して、自分の子飼いつくろうとしたようにしか見えません。

役員になったガム爺ことファーガソン監督は自分が作ってきたチームが崩壊していくさまをサー・ボビー・チャールトンと嘆きながら観戦しているさまが何度も報じされていました。

モイーズ監督にとっては、エバートンではチャンピオンズリーグの予選程度で敗退しており、ELも途中で負けているわけで、選手の負荷もそれほどありません。

就任初期にロビン・ファン・ペルシルーニー、香川が怪我をしまくり、ヤヌザイがメインで試合に出ていたことが多かったのですが、これもハードな練習のせいだという話も上がっていたほどでした。代表、CL、FACap、リーグカップ、リーグ戦でそれぞれ優勝近くまで戦い抜かなければいけないほど試合数が多いマンチェスターユナイテッドでは、ターンオーバーは必須であり、そのための選手層の強化を8月にやっておかなければいけませんでした。

ところが、実際やったのはヤザヌイのユースからの引き上げとアフロくん(フェライニ)のエバートンからの引き抜きでした。

しかし、失点傾向をみても、中盤を制圧出来なかったからというよりも、本質的にはそこではなく、老朽化したディフェンスの強化が重要だったり、試合には出ていませんが、イングランド代表のスモーリングなどの若手の起用をしていき、来年からのチーム構築を行うべきだったと私は思います。

ところが、彼が1月に強化したのは、中盤のスペイン代表マタでした。彼はトップ下の選手です。現在のマンチェスターユナイテッドには後二人トップ下の選手がいます。それは、ルーニーと香川です。ルーニーセンターフォワードができますが、そこにはロビン・ファン・ペルシがおり、チームのシステムが、4−2−3−1を基本とするためどうしてもトップ下にいるしか無い状態です。

ということで、最近の配置は、右に マタ、トップ下 ルーニー、左 香川となっています。ただ、この配置はたまたまあたっており、チームの連動性が良くなっています。

話を戻すと、本来はセンターバックの2枚が老朽化しているのは誰の目からもわかっていて、リオ・ファーディナンドヴィディッチの2枚では耐え切れなくなっていました。もちろん、選手としては一流ですので経験や勘で乗り切ってもらっていますが、体が持たない。フィジカル面でかなり大変だったようです。そのほか、左サイドバックのエブラも31歳でサッカー選手としは衰えが見え始めました。サイドバックは上下に運動が激しいため、かなりフィジカルがしっかりしていないと戦えません。

ということで、この三枚をどうにかして変えていくこと、中盤の底で頑張っているレジェンド、40歳のライアン・ギグスの変わりになるような若手ボランチを見つけてくることが課題でした。そもそもライアン・ギグスは4−4(台形)−2を組んでいた時のマンチェスターユナイテッドでは、左にいたはずで(右はベッカム等)本職ではないのです。

チーム改革を行うには、早期にボランチとディフェンスの再構築が必要で、暫定監督のギグスが、今のメンバからファーガソン上皇からの指示で最適な配置をしていくものと思われます。

さて、細かい選手の配置はさておき、このようにモイーズ監督はやってはいけないことをやり、やらなければいけないことをやらなかったから、信頼が厚かったのに1年も立たずに解雇された、と解釈できます。彼の契約は6年間あったはずですが、契約書の中の重要事項に契約違反があったのでしょう。それはきっと、無冠で終わることではないかと思われます。

日本では、雇用契約にKGIを設けてKPI管理されることは殆どありません。そこはボーナスインセンティブとして評価されるか降格されるだけであり、解雇条項ではないはずです。ほとんどの会社の場合。

ですが、高給取りになるということは、それだけ会社(組織)に対して責任を持つということなので、解雇されても仕方ないと言うことになります。

そう考えると、私達が思っているプレッシャーというのは取るに足らないものであり、雇用の流動性というのはこういうことを指すのだという事例だと思います。

簡単に辞められる権利だったり、解雇できる権利だったりを雇用者と経営者でそれぞれが好き勝手に言っていますが、そこにはそれだけの理由が存在するし、最近になってファーストリテイリングの柳井さんが、地域正社員を認めたことが話題になりましたが、自分の人生に責任を取ることが難しいわけですから、他人の人生まで面倒を見れる強者がそうやって包み込んであげるということは悪いことではないというのが私の考えです。

それは私自身がサラリーマンを16年もやってきたからこその考えであり、私が起業した理由は、雇用を生み出すことも含まれますので非常に理解が出来るということです。

つまり、終身雇用が悪いのではなく、運用の仕方が重要なのだということです。

ファーストリテイリングの様にグローバル社員とそれ以外に分けて、会社をグロースさせる人と現場で働いてくれる人、現場で働いてくれる人の中でやる気と能力がマッチした人を引き上げる仕組みがあることの方がずっと重要だと思いました。

ちなみに、私の数字的な目標は63歳までに1兆円の売上と2000億円の純利益を生み出す会社を作り、1万人の雇用を生み出すことです。一人1億円の売上、2000万円の利益を目指す会社です。国民一人一人から1円づつもらえる組織を目指して頑張りたいと思います。

雇用も何も生み出していませんが、引き続き邁進していきたいと思います。