なんでIT系メルマガは技術の話しかしないのだろうか。

川合です。

いろいろ、技術系メルマガを取っているのですがどれもこれも自社の製品のアピールばっかりで、肝心のどう使うのか、これを使うとお客様の何に影響があってどれだけの効果があるのか、それはどのような企業が使うべきなのかなどが全く掲載されていません。

私も企業様のITコンサルを行っていますので、様々な技術を理解しておく必要があります。

ですので、そういった要素技術の資料は必要だと思います。ですが、むしろイベントドリブンとして掲載すべきなのではないでしょうか?

アウトバウンドすべきなのではなく、検索したら必要な情報が引き出せるようにコンテンツを用意しておくべきなのではないでしょうか。

色々お客様の話を聞く限り、大体において世の中に氾濫している情報は大企業to大企業・中堅企業かベンチャーtoベンチャーや中小企業みたいな区分けで情報が展開されており、本質的に、何をすればこうなるから導入をしたほうが善いみたいな情報というのはあまり見かけません。

そういうことだから、日経コンピュータの「動かないコンピュータ」とかが役に立つケーススタディなんでしょうけれども、お客様から伺ううちに一つの結論に行き着きました。

お客様は必要な情報に必要なときにアクセスできていない、ということです。

結局、様々なtoB向けの比較・まとめサイトがあるのですが、良く良く読むと宣伝のための情報しかなかったり、非機能要件ばかりだったり、いわゆるスペック主義しかないのが大半です。

これだけコンシューマ側でUI/UX、とくにユーザエクスペリエンスを叫んできたというのに、気持ちよさが伝わるシステムやサービスというものはかなり限りがあると、私は感じています。

きっと、私が感じているということはもっと多くの人たちがそう感じているのだと思います。

正直、会社の現在のステージによってシステムの有り様は変わりますし、売上につながるシステムと会社の業務効率を上げるシステムでは投資なのか費用なのか、お金の価値が変わってきたりします。

そういうことまで、踏まえて提案しているのか、ということなんです。

システムを入れることで終っていませんか、作るところで終っていませんか?

そういう話を私はしています。

toB関連のマーケティングはコンシューマと比較して遅れていると感じます。toB向けが遅れている、イケてないと感じている人が多いのはここらへんじゃないかなと思います。ただ、実際の取引高はまだまだtoBが多いので、ジリジリと疲弊していってはいるものの絶望的な危機感みたいなものが来ない限り、変わらないのでは無いかと思います。

ソフトバンク時代にSaaSを強引にSIerの法則に当てはめて商売をしようとした会社さんと幾つかやりとりさせてもらいましたが全く会話になりませんでした。これは通信会社とSIという事業構造上の問題だと思うのですが、そもそもインフラ以外特にユーザビリティやエクスペリエンスについて不勉強過ぎます。

そのくせ、下請けだと勘違いして非常に高圧的な態度でコミュニケーションを取って来たり、自分の理解の範囲を超えると切れてきたりと、最終的には普段温厚な営業もビジネスを辞める判断をしてしまうぐらいでした。

結局のところ、構造問題という人工的に生み出された悲劇を仕方ないで片付けてはいけないと思うのですが、殆どの人が自然災害と同じように扱ってしまい前進しない人が多いように思えます。

そういうことも有り、私はそういった業界から足を洗ったわけなのですが、そろそろユーザの利便性の延長上の技術というものがベースにならないものでしょうか。

かつてのピクサールーカスフィルムのように、顧客を満足させるための最新技術という前提に立てないのだろうかということです。

SIerの問題は顧客の顧客の顔が見えないことです。SIerのお客さんはあくまで情シスです。その先のユーザの満足度が向上しようがしまいが基本的には契約書に反映されていない限りは後回しになっているところです。ということもあり、結局は物売りに徹したほうがお金が回るのが現状なので、各種情報も製品情報に終始する、ダイレクトマーケティングでしかなくなる、そういうことになっていると思われます。

弊社も弊社のパートナー企業もこういった業界構造にNOを突きつけようと、アリがライオンに挑むかのように一歩づつ積み重ねています。そして、それを認めて頂けているお客様も少しづつですが増えてきております。

事業会社のビジョンに沿った価値を提供するように心がけたいと思います。